1MA 10/22(木)予定 1MB 10/22(木)予定
授業の目標
①血液凝固の過程を説明できる。
重要な語句(P.はベストフィット生物基礎)
フィブリン(P.126)
…血球と絡み合い(血ぺい)を作って血液凝固を起こす繊維状の (タンパク質)。
(フィブリノーゲン)を前駆物質とする。
血清(P.118)
…血液が(凝固)したときに上澄みにできる淡黄色の液体成分のこと。成分は(血しょう)に近い。
授業の内容
◎血管が損傷すると、出血が見られる。
→①出血多量により死に至る場合がある。
→②傷口から異物(細菌やウイルスといった病原体)が体内に侵入する。
◎傷口の修復には時間がかかるので、血ぺい(血餅)によって、ひとまず血管の傷口をふさぐ。血ぺいができる過程は以下の通り。
①傷口付近の血小板が因子を放出する。
②①の因子やカルシウムイオンなどの働きにより、血しょう中のプロトロンビン(酵素原)がトロンビン(酵素)に変化する。
③トロンビンの働きにより、血しょう中のフィブリノーゲンが繊維状のタンパク質であるフィブリンに変化する。
④フィブリンが赤血球や白血球と絡まり、血ぺいができる。
…この過程を血液凝固という。
⑤やがて傷口が治ると、フィブリンは分解される。
Back Side Story Vol.20
高校生でもできる献血について語ろう
最近、いろいろなお店でポイントカードを発行している。お得なことは分かるのだが、めんどくさがりの僕は、「無料でポイントカードをお作りできますけど…」という店員さんの笑顔に対して、「いらないです」と言い返すことも多い。それでも、勝手に作って渡そうとする某電機店もあったりするのだけれど…なるべく持たないようにしようとしていても、いつの間にか溜まってしまう。整理しようと、財布をガサゴソとやっていたら、懐かしいカードが出てきた。右下の写真がそれだ。
このカードの名前は献血カード。日本赤十字社が発行しているものだ。昔は献血手帳という薄い冊子だったが、やはりカード化の波には逆らえず、前回の献血時(記録によれば平成21年1月25日)に僕もこのカードを持つようになった。なぜ長野市で(別に住んでいたわけじゃない)、このタイミングで(冬は血液不足になるのはよくあること)、400mLの献血をしたのかさっぱり覚えていないけれど、何か思うところがあったのだろう。
さて、そもそも献血とは何なのか?日本赤十字社のHPには次のように書かれている。
血液は生きた細胞であるため、人間の体の中でしか造られず、まだ人工的に造ることができません。安全かつ有効な輸血量法を行うためには、皆様から献血していただくことが必要なのです。また、輸血用血液は長い間保存することもできません。輸血用の血液製剤の有効期間(採血後)は、赤血球製剤21日間、血小板製剤4日間、血漿製剤1年間となっています。自分の国の血液は、自分の 国の「献血」で!
素人考えだと、冷凍保存でもしておけば、何とかなりそうな気もするのだが、そういうわけにはいかない。だからこそ、1年中献血を呼びかけているというわけだ。ちなみに200mL献血であれば、16歳から可能になる。高校1年生であっても、誕生日が来ていれば献血できる。400mL献血は男性が17歳から、女性は18歳からとなっている。もちろん、献血はボランティアなので、強制するものでもないが、一度くらいは経験してもいいんじゃないかと思う。献血に行くと、ジュース飲み放題とか、DVD見放題とか、何かもらえる、という話をよく訊く。昔はテレホンカード(というものを実際に見たことがある人は何人くらいいるのだろう?)なんかをもらえたらしいが、現在では売血にあたるということで禁止されている。
献血によって提供された血液は、検査を受けた後、成分ごとに分けられる。輸血と言っても、誰かの血液をそのまま入れるということはほとんどしないようだ。献血について、もっと詳しく知りたい人は、ぜひ日本赤十字社のHP(https://www.tokyo.bc.jrc.or.jp/)を見たり、FM長野で月〜木の21:45から放送中の「Love in Action」という番組(http://ken-love.jp/radio.html)を聴いてみたりしてほしい。