生物基礎2018

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2学期中間考査範囲(No.14-24掲載済み)

No.14 バイオームは土地の気候で決まる

内容目標

気候の2つの決定要因と、植生の関係性について説明できる。

課題14-1 植生を答える。

気候をもとに、森林、草原、荒原のいずれになるかをグラフをもとに考える課題。Cについては、境界線上にあるため、森林・草原の両方を正解とした。

 

課題14-2 気温の季節変化と植生の相観への影響の考察。 

日本に住んでいると、四季があるのが当然のように思えてくるが、世界的には全てそうとは限らない。長野県内では夏緑樹林がベースになるので、「落葉」をキーワードに書きたかった。

 

 

発展課題14-3 植物の背に関する考察。

光獲得競争の観点からは、背が高い植物ほど有利に思える。しかし、実際には高さを保持するためには多くのエネルギーも必要なため、必要以上に高くするのはリスクが伴う。

草原・荒原では、競争相手が樹木ではないため、さほど高くなる必要はないのだ。


No.15 世界のバイオームを10個に分類する

内容目標

世界のバイオーム10個がどのような植生で定義されているか説明できる。

課題15-1 バイオームの名称を答える。

 

各バイオームごとにどのような植物が生育しているのかを覚えておきましょう。特に森林については、

・葉の形(広葉樹or針葉樹)

・落葉の有無(常緑樹or落葉樹)

・葉の特徴(光沢の有無、大きさなど)

もポイントになります。

 

課題15-2 熱帯多雨林の樹木の葉の特徴を他のバイオームと比較する。

 

熱帯多雨林は植物の生育にとって、

・気候が温暖である

・降水量が多い

という最もいい環境です。それに対して、硬葉樹林の地域は夏の乾燥が、照葉樹林の地域は冬の乾燥がそれぞれ問題となるため、葉を気候に適した形に変えています。

 

発展課題15-3 熱帯多雨林の生物多様性が豊かな理由を考察する。

 

生物多様性が豊か、ということは様々な動植物(もちろん他の生物もいますが)が生育しているということです。植物は動物にとって餌資源としての価値以外にも住環境などを提供していることを押さえておきましょう。

参考動画

「香川照之の昆虫すごいぜ!~特別編 カマキリ先生☆マレーシアへ行く」


No.16 日本のバイオームを横と縦で考える

内容目標

日本のバイオームを水平分布・垂直分布の2つの観点で説明できる。

課題16-1 暖かさの指数

教科書P.165実験観察11をもとにした課題。きちんと計算ができただろうか。

 

課題16-2 地球温暖化によるバイオーム変化の考察

地球温暖化が進行すると、生態系も変化することが懸念されている。暖かい地域の植生が広がり、寒い地域の植生は消え行く運命にあるのか…。垂直分布については、標高が変化するわけではないが、気温が上がると、低い標高の植生に変化していく可能性を考えておきたい。

 

発展課題16-3 人の手が入らないが、森林ができない地域の考察

降水量が多い日本では、基本的に遷移が進行すれば、森林ができる。森林ができないということは、

1)そもそも樹木が育たない

2)遷移が途中で停止する

という可能性を考えていけばいい。

 


No.17 循環しないエネルギーの流れを考える

内容目標

生態系内のエネルギーの流れを説明できる。

課題17-1 エネルギーを得る方法

生産者も消費者も呼吸を行うのは同じ。ただし、呼吸で分解する有機物を得る方法が違う。

 

課題17-2 エネルギーの吸収効率

100%エネルギーを使えればいいが、実際にはそんなにうまくいかない。

 

発展課題17-3 地球温暖化を防ぐ生物進化の考察

地球温暖化の原因はCO2の増加なので、

1)CO2排出量を減らす

2)CO2吸収量を増やす

という可能性を考えていけばいい。

 


No.18 炭素は生態系を循環している

内容目標

生態系内の炭素循環の経路と人間活動の影響を説明できる。

課題18-1 CO2量の増減

光合成を行うと、大気中のCO2は減少する。また、呼吸を行うと、大気中のCO2は増加する。それ以外の生命活動では、直接的には増減しないと考える。

 

課題18-2 森林伐採と地球温暖化の関係性

森林は光合成をする生産者が大量に存在するバイオームであることを踏まえて、」説明する。

 

発展課題18-3 レジ袋と地球温暖化の関係性に関する考察

レジ袋は、石油燃料を原料としており、

 1)製造過程

 2)処分過程

のそれぞれでCO2を排出してしまうことに気づきたい。

プリント中の図は著作権の関係により、掲載していません。


No.19 窒素も生態系を循環している

内容目標

生態系内の窒素循環の経路と人間活動の影響を説明できる。

課題19-1 土壌中の生物

植物が窒素同化に用いるのは無機窒素化合物であることを踏まえて、有機物である糞を分解する生物の存在について書く。

 

課題19-2 水耕栽培に必要な物質

水と土壌の違いを考えた時、窒素の有無が焦点になる。土壌中に当たり前に含まれているものが、水にはない。

 

発展課題19-3 窒素過剰の状態に関する考察

人間活動は、従来の炭素循環・窒素循環にはなかった物質を大量に合成するという問題点がある。窒素の場合は、化学肥料の合成が一番の原因である。


No.20 生態系のバランスは崩れつつある?

内容目標

生態系のバランスを保つ仕組みと、人間活動の影響を説明できる。

課題20-1 地球温暖化と人間活動

地球温暖化を促進しているのは、CO2の増加でることを踏まえて、CO2排出量の増加、CO2吸収量の減少に関わるものを選ぶ。発電については、火力発電の場合、CO2を排出している。

 

課題20-2 赤潮の原因

赤潮はプランクトンの大量発生によるものである。では、なぜ大量発生するのか、という点に気づいてほしい。

 

発展課題20-3 諫早湾干拓事業に関する考察

とても難しい問題である。一概にいい・悪いという判断は難しい。こうした社会問題を感情論ではなく、科学的に考えられることが、理科を学ぶ必然性なのだが…。


No.21 生物多様性には価値がある

内容目標

生物多様性の価値を知り、現在起こっている問題点を説明できる。

課題21-1 生態系サービス

生態系は私たちに様々なサービスをもたらす。そのサービスは生物多様性が豊かであるほど、より良いものになると考えられている。

 

課題21-2 動物が絶滅した理由

ステラーカイギュウの場合、食料としての魅力に気付けるかが大きい。

オオウミガラスでは、脂肪が燃料に用いられるという発想が現代人にどこまでできたか。食料にも使えるかもしれないが、他の用途もあるのだということを考えておこう。

 


No.22 DNAは二重らせん構造をしている

内容目標

DNAのヌクレオチドの構成と、二重らせん構造について説明できる。

課題22-1 遺伝子によって遺伝する要素

形質のうち、後天的なものは遺伝しないことに気づく。

 

課題22-2 DNAの塩基の割合

塩基の相補性により、必ずAとTが同じ割合、CとGが同じ割合になることを覚えておく。尚、このルールがわかっていれば、生物2のように、1種類の塩基の割合だけで、他の3つも判明する。

 


No.23 DNAの塩基配列が全てを決めている

内容目標

塩基配列の重要性と、ゲノムの考え方について説明できる。

課題23-1 塩基対・染色体の数

体細胞と精子・卵といった生殖細胞では、ゲノムの組数が違うことを理解しておきたい。項目別に整理すると、

1)ゲノム

  体細胞=2組 精子・卵=1組

2)DNAの塩基対

  体細胞=60億bp 精子・卵=30億bp

  (bpは塩基対の意味)

3)染色体の本数

  体細胞=46本 精子・卵=23本

となる。

 

課題23-2 DNAの塩基配列

塩基の相補性により、AとT、CとGの組合せで結合することを覚えておく。

 

発展課題23-3 遺伝子検査の是非に関する考察

遺伝子検査はこれからの時代、行われるケースは増えていくと考えられる。何が幸せなのか?新型出生前診断も行われていたりする。これに関しては、今後も考え続けていってほしい。


No.24 正確なDNA複製と分配が起こる細胞分裂

内容目標

DNA複製の仕組みと分配の方法を細胞周期に合わせて説明できる。

課題24-1 細胞分裂の過程で起こること

細胞分裂の過程では、DNA複製→分配の順に起こり、2個の娘細胞ができる。

 

課題24-2 DNA複製の仕組み

半保存的複製の流れについて理解しておく。元にDNAヌクレオチド鎖が鋳型鎖となり、そこに新たなヌクレオチドが相補的に結合していく。